3つの教育方針 Educational Policy

入学者受け入れ方針
(アドミッションポリシー)

2021年度

梅花女子大学は、キリスト教精神に基づき、隣人を愛し他者を思いやるこころを備え、積極的に社会に貢献しようとする自立した女性の育成をめざしています。入学者受け入れにおいては、この建学の精神に理解を示し、何事にも積極的に取り組むチャレンジ精神に溢れ、学位授与の方針に謳われた学修目標を実現し、社会に貢献しようとする意欲ある学生を求めています。入学者選抜の方針は以下の通りです。

  1. (1)多様な能力および個性をもった学生を受け入れ、互いに尊重し合い、互いに高め合う教育環境を通して、様々な社会分野で活躍、貢献できる女性を育むために、複数の入学者選抜を実施します。
  2. (2)入学者選抜には、総合基礎力入試、推薦入試、一般入試、大学入学共通テスト利用入試、AO入試、指定強化クラブ入試、ファミリー入試、社会人入試、外国人留学生入試、帰国生入試の各種入試方法を設けます。
  3. (3)上記の各種入試方法においては、高等学校における調査書、個別学力検査、大学入学共通テスト利用入試、面接、小論文および課外活動などを組み合わせて志願者の能力や資質を総合的に評価します。

学科別アドミッションポリシー

文化表現学部

文化表現学部では、文学、歴史、文化、創作、教育、言語、コミュニケーション、情報、メディア等にわたる幅広い領域について研究し、教育が行われています。入学者受け入れにおいては、各学科の特性を理解し、主体的に学び、自ら探求して得たものを表現していく意欲のある学生を求め、選抜を行います。各学科の学びの基礎となる基本的な知識については、各学科のアドミッションポリシーに掲げられた教科を十分に学習しておいてください。

  1. (1)本学部では、幅広い視野と教養を身につけ、専門教育で培った能力をそれぞれに合った方法で発揮し、その成果を創造的に発信していく意欲を持った学生を求めています。
  2. (2)各学科の学びの基礎となる教科だけでなく、その背景にある知識・教養を身につけるため、関連する教科も十分に勉強しておいてください。
  3. (3)筆記試験においては基礎知識と読解力、小論文では読解力と文章力、面接では高等学校までに積極的に行った学習やその他の課外活動について、適切に表現する力を評価します。

国際英語学科

学科の特質にしたがって、次のような能力・意欲を持った学生を求め、選抜を行います。

  1. (1)本学科は、英語を「話す」、「聴く」、「読む」、「書く」ための基礎的な力を伸ばすとともに、異文化を理解する力、グローバルな視野、そして英語を実際に運用する力を身につけようという意欲に満ちた学生を求めています。
  2. (2)英語で表現される内容は幅広い教養を必要とするため、英語だけでなく国語、地理歴史、公民などの教科も十分に学習しておいてください。
  3. (3)筆記試験においては読解力、小論文では読解力と文章力、面接では高等学校までに積極的にかかわった学習やその他の課外活動について、自分から積極的にアピールする力を高く評価します。

日本文化学科

学科の特質にしたがって、次のような能力・意欲を持った学生を求め、選抜を行います。

  1. (1)本学科は、国際的な視野に立ち、自らの思いや考えなどを創作・書道・Webなどで積極的に社会に発信していく意欲を持った学生や国語・書道教育を志す学生を求めています。
  2. (2)学科の学びの基礎として日本語や日本文学、日本の歴史や文化の知識・教養を重視するので、入学前からこれらに関連する教科を十分に学習しておいてください。
  3. (3)筆記試験においては漢字や語彙の基礎知識や読解力、小論文では読解力と文章力、面接では高等学校までにかかわった学習や活動について、適切に説明できる力を高く評価します。

情報メディア学科

学科の特質にしたがって、次のような能力・意欲を持った学生を求め、選抜を行います。

  1. (1)本学科では、多様化するメディアとそれを取り巻く社会環境に関心と探究心を持ち、各種メディアを通した社会活動に自分の能力を活かしたいと思っている学生を求めています。
  2. (2)授業では、情報やメディアの知識と理解力が必要となるので、入学前から情報関連科目を十分に学習しておいて下さい。また、情報と社会との関わりを理解するためには幅広い知識が要求されるので、国語・英語・公民などの教科もしっかり学習しておくことが望ましいと考えています。
  3. (3)筆記試験においては基礎知識と読解力、小論文では論理的思考力と文章力、面接では高等学校までにかかわった学習やその他の課外活動について、適切に表現する力を高く評価します。

心理こども学部

心理こども学部では、人々の心理、人間関係、コミュニケーション、教育、言語、アニマルセラピー、障害児者への支援(特別支援教育)、幼児教育・保育、児童文学・絵本等にわたる幅広い領域について研究し、教育が行われています。各学科の学びの基礎となる基本的な知識については、各学科のアドミッションポリシーに掲げられた教科で充分に学習しておいてください。

  1. (1)心理こども学部では、基礎的な教養を身につけ、主体的に学び、社会に貢献する意欲のある学生を求めています。
  2. (2)各学科の学びの基礎となる教科だけではなく、その背景にある知識・教養を身につけるため、関連する教科も十分に学習しておいてください。
  3. (3)筆記試験においては、基礎知識と読解力、面接では高等学校までに積極的に行った学習やその他の課外活動について適切に表現する力を評価します。

こども教育学科

学科の特質にしたがって、次のような能力・意欲を持った学生を求め、選抜を行います。

  1. (1)本学科では、こどもとこどもの本に関心を持ち、専門職としてこどもの育ちを支援できる力を身につけ、それを社会で役立てたいという意欲を持つ学生を求めています。
  2. (2)児童教育、幼児教育・保育に関する学びも、児童文学・絵本に関する学びも、日本語の知識と理解力が必要となります。「国語」を十分に学んでおいてください。また、小学校教諭、幼稚園教諭、保育士としてこどもと関わり、教育を行う立場になるためには、幅広い知識と能力が必要になります。国語以外の教科についてもしっかり学習しておいてください。
  3. (3)筆記試験では、各試験科目の成績を、高等学校までの勉学に対する積み重ねの結果として評価します。面接試験では、コミュニケーション能力と一般的な教養を有しているかどうかを評価します。また、高等学校におけるクラブ活動や学校行事、学級運営への参画については、責任感と実行力、協調性の面から評価します。

心理学科

学科の特質にしたがって、次のような能力・意欲を持った学生を求め、選抜を行います。

  1. (1)本学科では、日常の暮らしや人間関係に目をむけ、こどもから大人まで広くひとの心や行動に興味をもち、主体的に学ぶ姿勢を備えた学生を求めています。
  2. (2)授業では、コミュニケーション手段としての、ことばへの理解や社会への開かれた感覚を必要とするので、「国語」や「英語」を十分に学習しておいて下さい。また、しなやかに生きる力や感性、心身を豊かに育むことをめざすので、一般教養としての数学・理科・公民・芸術その他の教科も幅広く学習しておくことが望ましいと考えています。
  3. (3)高等学校までに身に付けた、実践的なコミュニケーション能力、一般教養について筆記試験や面接試験で評価します。

食文化学部

食文化学部では、人間の食行動に対する総合的理解を食文化学と位置付け、食の営みにおける様々な事象を分析・理解することを通じて、人間生活の向上に寄与できる人材を育成する教育が行われています。そこで各学科では、この目的を理解し、知識や技術の習得に積極的に取り組める、次のような能力・意欲を持った学生を求め、選抜を行います。

  1. (1)食文化学部では、基礎的な教養を身につけ、主体的に学び、社会に貢献する意欲のある学生を求めています。
  2. (2)各学科の学びの基礎となる教科だけではなく、その背景にある知識・教養を身につけるため、関連する教科も十分に学習しておいてください。
  3. (3)筆記試験においては、基礎知識と読解力、面接では高等学校までに積極的に行った学習やその他の課外活動について適切に表現する力を評価します。

食文化学科

  1. (1)本学科は、調理をはじめとして、食の営みにおける様々な事象に興味を持ち、それを分析、理解、実践することを通じて、食文化を総合的に理解し、人間生活の向上に貢献したいという意欲を持った学生を求めています。
  2. (2)授業では、調理に関する知識や技術、食育、食の安全、食産業や食の歴史に関する知識や理解力を必要としますので、入学前から家庭、公民、地理・歴史、国語などの教科や、基礎レベルの化学・生物などをしっかり学習しておくことが望ましいと考えています。
  3. (3)筆記試験においては各科目の理解度、小論文では読解力と文章力、面接では高等学校までに積極的に行った学習や活動、志望動機、コミュニケーション能力、学習意欲等を総合して評価します。

管理栄養学科 -管理栄養士専攻-

  1. (1)人々の生命維持及び健康に大きく関わる栄養学を強い意志を持って学び、健康の増進、疾病の栄養管理と予防をめざし、食を通した人々の健康支援に取り組みたい学生を求めています。
  2. (2)地域及びグローバルな視点で自ら問題解決する能力、そして思いやりの心を重んじる豊かな人間性を高めたい学生を求めています。
  3. (3)授業では、栄養の専門分野を主体的に学ぶため、基礎となる科目(生物、化学等)を学習、理解している学生を求めています。
  4. (4)筆記試験においては各科目の理解度、小論文では読解力と文章力、面接では高等学校までに積極的に行った学習や活動、志望動機、人間性、学習意欲等を総合して評価します。

看護保健学部

看護師または保健師、歯科衛生士、養護教諭などの資格を取得するための教育が行われ、授業には講義と技術演習、病院やクリニックなどの施設実習があります。これら教育内容に関心があり、医療・保健に関わる者または教育者として社会に貢献したいと考え、主体的に学び、努力を継続できる学生を求めています。

看護学科 -看護師・保健師専攻-

看護学科では、生活する人を対象とし、科学的根拠を活用して、慈愛の心をもち、看護を実践することができる看護専門職者の育成を目指しています。この目的を理解し、知識や技術の習得に積極的に取組める次のような学生を求めています。

  1. (1)人の健康や人の営みに関心のある人。
  2. (2)人の気持ちや立場を理解し、思いやりをもってかかわることができる人。
  3. (3)探究心をもち、自主的・主体的に学ぶために必要な基礎学力を備えた人。
  4. (4)看護学を学びたいという意志がある人。
  5. (5)人と連携・協力できる人。
  6. (6)看護職者として社会に貢献したい人。

高等学校では、すべての教科が入学後の学習の基盤となるため、特定の科目に偏ることなく、幅広い基礎学力が身につくように学習に取り組んで下さい。また、課外活動や友人との交流を通して社会性や人間関係を築く力、豊かな感性を培って下さい。入学者の選抜においては、学習やコミュニケーションに必要な語学力と、専門科目を理解するために重要となる数学または理科の基礎学力をはかる学科試験を行っています。また推薦入試や社会人入試においては、看護に対する志向性や入学後の学習意欲を問う小論文や面接試験を課しています。

口腔保健学科 -歯科衛生士専攻-

口腔保健学科では、キリスト教の愛の精神に基づき、豊かな教養と人間性を備え保健・医療・福祉の立場から、人々の健康で豊かな生活を実現するため、広く社会に貢献しようとする自立した女性の育成をめざしています。入学者受け入れにおいては、この目的に理解を示し、専門的知識と技術の習得に積極的に取組み、学位授与の方針に謳われた学修目標が達成できるよう努力する意欲ある学生を求めています。高校で学んでおくべき科目および入学者選抜は以下の通りです。

  1. (1)高等学校で履修すべき科目
    口腔保健学科での学びは、高等学校で学習するすべての教科の学力を幅広く身につけておくことが基礎となります。得意科目を大切に活用しながらも、幅広くそれ以外の科目にも取り組んでください。なかでも生物など理科とともに国際的視野で医療や生命科学を学ぶには英語力は重要です。また、人の話を聴く態度やコミュニケーション力、表現力と教養豊かな人間性を身につけるよう心がけてください。
  2. (2)入学者選抜の方法
    入学者の選抜にあたっては、基礎学力とともに学習意欲、多様な能力と個性を評価するため、一般入試、大学入学共通テスト利用入試、指定校推薦入試、公募制推薦入試、AO入試、総合基礎力入試、ファミリー入試、帰国生や社会人を対象とした入学試験を設け、多元的評価と複数の受験機会において、個々の能力が発揮できるような方法で入学者選抜を行います。
 

大学院のアドミッションポリシー

文学研究科

日本語日本文学専攻

専攻の特質にしたがって、次のような能力・意欲を持った学生を求め、選抜を行ないます。

  1. (1)本専攻は、日本語や日本文学、周辺国との比較文化の研究を通じて、広い学識と専門性の高い研究能力を身につけ、社会に幅広く貢献しようとする意欲を持つ学生を求めています。
  2. (2)学部では、上記の専門分野に必要な知識と基本的な研究方法を十分に学んでおいてください。しなやかな思考を育むために、一般教養も幅広く学習しておくことが望ましいと考えています。
  3. (3)これまでに身に付けた、日本語・日本文学の知識と外国語(日本人は英語または漢文、留学生は更に日本語を含む)の能力について、筆記試験と面接試験で評価します。

英語英米文学専攻

専攻の特質にしたがって、次のような能力・意欲を持った学生を求め、選抜を行ないます。

  1. (1)本専攻は英文学、米文学、英語学の三分野について、幅広い知識と高度の教養を身につけるとともに、英語教育の現場等、社会において自らの研究を活かすことをめざす学生を求めています。
  2. (2)学部では、上記三分野に関する知識・教養を深めるとともに、英米文化や言語全般等、周辺領域にも視野を広げておいてください。また、英語の文献を読み解き、英語で論文を執筆するための読解力および作文力を、しっかりと培ってもらいたいと考えます。
  3. (3)これまでに身に付けた、英文学、米文学、英語学の知識や英語力について、筆記試験と面接試験で評価します。

児童文学専攻(博士前期課程)

専攻の特質にしたがって、次のような能力・意欲を持った学生を求め、選抜を行ないます。

  1. (1)本専攻は、児童文学、絵本、児童文化等について知識や専門性を身につけるとともに、教育の現場、文庫活動の現場や図書館での実践、作品発表など、広く社会に向けて貢献しようという学生を求めています。
  2. (2)上記の分野についての知識を深めるとともに、文献を読み、それらを使って独自の論考を展開することができる論理的思考力を培っておくことが望ましいと考えています。
  3. (3)これまで身につけた児童文学、絵本、児童文化等についての知識や論理的思考力について、書類審査、筆記試験、面接試験により評価します。

児童文学専攻(博士後期課程)

専攻の特質にしたがって、次のような能力・意欲を持った学生を求め、選抜を行ないます。

  1. (1)本専攻は児童文学、絵本、児童文化等についての、より高度な専門的知識と研究方法を身につけるとともに、研究の社会的意義を理解し、口頭や論文での発表により文化的・社会的貢献に寄与しようとする学生を求めています。
  2. (2)修士論文執筆で培った上記の分野についての幅広い知識や様々な研究方法を活用・応用し、さらに専門的な独自の論考に発展させることができる創造力と論理的思考力を養っておくことが望ましいと考えています。
  3. (3)これまで身につけた児童文学、絵本、児童文化等についての知識や論理的思考力、また、研究テーマの妥当性について、書類審査、筆記試験、面接試験により評価します。

現代人間学研究科

心理臨床学専攻

心理臨床学専攻では、専攻の特質にしたがって、次のような能力・意欲を持った学生を求め、選抜を行います。

  1. (1)本専攻は、心理学の専門的な知識や技術を学ぶとともに、豊かで温かい人間性を育み、社会のさまざまな場面で役に立つ、実践的な公認心理師および臨床心理士をめざそうとする学生を求めています。
  2. (2)授業では、原著論文講読や外国文献の講読等で、最新の知識と技能を有する臨床心理士に必要な、「国語力」や「英語力」を十分に身に付けておいてください。また、しなやかに生きる力や感性、心身を豊かに育むことをめざすので、一般教養としての基礎心理学等も幅広く学習しておくことが望ましいと考えています。
  3. (3)これまでに身に付けた、実践的な心理学的知識や能力、英語能力について筆記試験や面接試験で評価します。

看護保健学研究科

口腔保健学専攻

専攻の特質にしたがって、次のような能力・意欲を持った学生を求め、選抜を行います。

  1. (1)人々の健康な生活に貢献できる高度な知識と技能を備え、自己問題提起、自己問題解決できる独創的な専門的医療従事者、および教育者、研究者をめざそうとする意欲ある学生を求めています。
  2. (2)口腔保健学科の卒業者に加えて、歯科衛生士として医療機関や行政、教育・研究機関、企業等に勤務している人材を受け入れたいと考えています。
  3. (3)これまで身に付けた、口腔保健学の知識と論理的思考力および英語力について、書類審査、筆記試験と面接試験で評価します。