第6回あたらしい創作絵本大賞 審査結果

 第4回あたらしい絵本大賞

第6回あたらしい創作絵本大賞の結果が発表されました。
第6回あたらしい創作絵本大賞・表彰式と合評会のご案内 自由に参加いただけます。

大賞
ゾウとイカとカエルとキリン」サル山 サル男

●プロフィール
祖父の姉が赤ん坊の頃に、満州でサルに連れ去られそうになった、という話がある。
それを聞いた母&母妹が祖父の姉につけたサル山サル男というわけのわからないあだ名を愛用。しかし女。
梅花女子大学で4年間絵本や児童文学を学ぶ。
その後、梅花女子大学大学院へ進学するが、研究をせずにお話や絵本を描いていた2014。そして旅に出たい2015。

●受賞コメント
宣誓!
わたくしサル山サル男は
あたらしい創作絵本大賞の大賞の名に恥じないような
応援して頂いている人を楽しませるような
ライバルに刺激をバチバチ与えていけるような
読者の心の拠り所になるような
そして全てを楽しみながら苦しみながら、やっぱり楽しみながら
作品を創り続けることをここに誓います。
2015年3月19日
サル山サル男
大賞ありがとうございます!
やってやったぜ!!


優秀賞
「さくをのぼっちゃいけないよ」 かこ まさみ


佳作 5作品
「お菓子のお城」「お貸しのお城」AZ(アズ)/YUKI (ユキ)
「さんかくやまのイキテーナー」 森鼻 幸子
「ガチョウとアヒル どっちどっち」 イシカワ ヒカリ
「せかいのおわりとなつまっさかり」むとう だいじろう
「はなでかばあちゃん」小玉 良奈


最終選考に残ったが選ばれなかった作品
「かわいいおうち」いなば みつとし
「おくちでだっこ」ルーレン・スナ
「かぶとむしのはこびやさん」山下 祐子
「キノコくん」なかざわ ともこ・さく/なかざわ りな・え
「おとうさん おつかれさま」なかい かおり
「みんなで ほっきょくへいこう」やぎゅう まき
「あなからでたら」ほしくず
「はれちゃった」ふじい ことか
「音のなる木」RIKU
「ぴちかーと」黒田 周暉

作品選考の際には、審査を公平にするため、作者プロフィールは確認せず、作品のみを読んで審査しています。

審査員総評(50音順)

富安 陽子
大賞の「ゾウとイカとカエルとキリン」は、とぼけた味わいのナンセンス絵本で、一次審査二次審査とも、安定した票を集めました。可能性を感じさせる面白い作品ですが、タイトルと文章には、もうひとひねりほしいところです。優秀賞の作品は、動物のキャラクターが表情豊かで愛らしく、楽しい絵本に仕上がっています。次回作を読んでみたくなりました。むとう氏の作品はラストに難があるものの、昨年度の応募作からの進歩を感じました。皆さん、これからも、がんばってください。

長野 ヒデ子
今回の大賞は全員一致で決定、実に面白いナンセンスでストーリーも絵もなかなかのもの。タイトルは作品すべてを表すもの、もっとふさわしいのを付けてほしい。ペンネームにも驚き!優秀賞の作品は素直で良いのだけど、物足りないところが惜しい。また「アヒルとガチョウ」は実にいい絵なのに、対比をもう少し個性を出して描かれていればばっちり良いのに。区別がつきにくい描き方で惜しい。候補にあがらなかった「ちゃっかりもの」は絵本よりも絵童話でまとめるといい。

みやざき ひろかず
「ゾウとイカとカエルとキリン」が絵本らしい楽しさと面白さと色使いの美しさを持っていて大賞に選ばれました。優秀賞の「さくをのぼっちゃいけないよ」は素敵なお話の作品ですが、絵に新鮮味がなかったのと絵本として描くべきシーンが省かれていたのが残念。佳作の中では「せかいのおわりとなつまっさかり」の絵が個性的で好きです。応募作品全体にもう少し絵の技術が上がればと思います。絵本はやはり絵の魅力がとても大切です。

宮下 恵茉
毎年感じるのは、ストーリーがよくないこと。設定が甘い、思いつきで終わっている、テキストが練られていない、オリジナリティがない、展開が見えている……。絵がお上手なだけに、本当にもったいなく感じます。
みなさんは、絵本がどんなものかきちんと理解していますか? 商業出版されている絵本を、どれだけ読んだことがありますか? 絵本ってこんなものだろうという甘い気持ちで描いていませんか?

審査のためにお預かりしている原画は、近日中に返却します。

主催:梅花こども・絵本・児童文学センター
共催・運営・事務局:アミーニ梅花女子大学 児童文学科同窓会


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