図書館 » 文献探索 » 図書・新書・文庫本について


図書館の資料には、「背ラベル」と呼ばれる「請求記号」が書かれたシールが貼られています。請求記号は「日本十進分類法」に基づいています。
そしてすべての資料には、「資料ID」と呼ばれる固有の番号が与えられています。

1. 図書

2. 新書・文庫本

1)請求記号

「請求記号」とは、数字やアルファベットで、その図書の配架位置を示すものです。そして図書には、「請求記号」が記されたラベルが貼られています。
通常、「分類記号(番号)」「図書記号」から成り立っています。(全集物、シリーズ物の場合、三段目に「巻次(巻数、シリーズのNo)」等が入っています。)

「分類記号」
本の主題をあらわす、一番上の段に記載されている番号です。
この記号は、基準(当館の場合「日本十進分類法)に従って、多くの図書をその主題・内容の類似性に基づいて分類し、一定の図書群を作り、 関係主題をできる限りまとめて、利用の効率化をはかっています。
それによって、分野(テーマ)ごとに本の配列が決められ、同じ分野の本や似た内容の本が近くに並ぶようになっています。
当館では、一般に普及していて、かつ和漢書の分類に最も適している「日本十進分類法(NDC)」を使用しています。各主題を上位概念から下位概念へと細分していき、0~9の数字で記号化する方法です。
当館では、視聴覚資料・電子資料の分類記号として、「VIDEO」「CD」「LD」「TAPE」「CD-ROM」「DVD」等も使用しています。

「図書記号」
同じ分類記号をもつ(同じ主題の)本を、区別して並べる記号で、2段目の段に記載されています。当館では、図書記号に「著者記号」を採用しています。
資料の量が増えれば、分類記号だけで図書を配置し、探し出すのが困難となってきます。そこで、同一主題の中で同一の著者の著作がまとめられたり、同じシリーズの本がまとめられたりします。
図書記号は原則として著者の姓を記号化していますが、書名(シリーズ名)を記号化している場合もあります。

2)資料ID

「資料ID」は、個々の資料の登録番号のことです。
1つの図書館で同じ登録番号の資料は存在しません。「請求記号」がまったく同じであっても「資料ID」は異なります。
当館の資料では、貼り付けられたバーコードラベルの下部に記載されています。

3)日本十進分類法

日本の図書館における、標準的な図書分類法で「NDC」(Nippon Decimal Classification)ともいわれます。当館の資料は、この分類法に則って「分類記号」が与えられています。

1)すべての図書をその内容(主題・知識・テーマ)によって区分し、1から9までの数字を与え、総記的なもの(全般に関するもの)は0として10個の区分(「類」)に分けます。(第1次区分)
2)次に各「類」は同様に10個の「網」(第2次区分)に、さらに各「網」は10個の「目」(3次区分)にというように、十進法により展開して分類記号を決定していきます。

 

1次区分表(類目表)

0 総記 General works
(図書館、図書、百科事典、一般論文、逐次刊行物、団体、ジャーナリズム、叢書)
1 哲学 Philosophy
(哲学、心理学、倫理学、宗教)
2 歴史 History
(歴史、伝記、地理)
3 社会科学 Social Sciences
(政治、法律、経済、統計、社会、教育、風俗習慣、国防)
4 自然科学 Natural Sciences
(数学、理学、医学)
5 技術 Technology
(工学、工業、家政学)
6 産業 Industry 
(農林水産業、商業、運輸、通信)
7 芸術 The arts
(美術、音楽、演劇、スポーツ、諸芸、娯楽)
8 言語 Language
9 文学 Literature

当館の図書は、「日本十進分類法」第7版の分類記号順に並んでいます。但し、社会福祉等、新しい研究分野のものは、第9版に則っています。
また、本学には、我が国で唯一の児童文学を研究している「児童文学科」があります。その関係で、「児童文学(研究)」「伝承文学(研究と作品)」「児童書(作品)」「絵本・漫画(作品)」には当館独自の分類をしています。
・児童書は、NDC3次区分表で分類し、その先頭に「児童書」と付けています。
・絵本・漫画は、画家名のアルファベット順に配架しています。

これによって、上位概念から下位概念へ、つまり一般的なものから専門的なものへと細分化し、最終的に決定した数字の組み合わせが「分類記号」です。

(例)300   社会科学
360   社会
369   社会福祉
369.7 
地域福祉・セツルメント・ボランティア活動

 

1.図書

すべての図書(本)は、「請求記号」の順番に書架の左から右へ、上から下への順に所蔵されています。

2.新書・文庫本

図書の中でも、「新書」や「文庫本」と呼ばれる本については、「請求記号」は付いていません。「所在」の欄に書かれているシリーズごとにまとめて、2階南側の新書・文庫本コーナーに所蔵されています。

これらは、シリーズ名の後ろに付された「シリーズの番号」順に並べられています。
「新書本」はシリーズの番号順、「文庫本」は著者名の五十音順、「ガイドブック」は書名の五十音順に並べられています。

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