2014年度 出版作品19冊(+Web絵本1冊)

『月と夜の物語 恋を失くした男と愛を誓った娘』

作:小椋春歌            絵:まち
出版:ビーズログ文庫       発行:2015年3月
定価:670円 (税別)       ISBN:978-4-04-730311-9
288p A6判

他の男に近づくな――!? この男、束縛度120%! 恋と冒険のアラビアン終章!
自らの天命を受け入れたライラは、魔術師の修行に励む日々。ザインとの仲も一進一退のままだ。そんな折、彼の祖国エルサムの帝王重篤の報が届く。ザインは元王子のシャールカーンを連れ戻すための罠だと言うも、ライラは彼らの抱える問題の為にも行くべきだと決意。ところがその国で、ライラはザインが「彼女とは退屈しのぎの遊びだ」と言ってるのを聞いてしまい……!? アラビアンラブ終章!

『日本全国ふしぎ案内1 菜の子ちゃんと龍の子』

作:富安陽子            絵:YUJI
出版:福音館書店         発行:2015年3月
定価:1200円 (税別)      ISBN:978-4-8340-8154-1
112p 20X16cm

修験道のメッカ・大峰山の麓の村に、ある日突然現れた不思議な転校生・菜の子ちゃん。地元の女の子と協力して龍の子のピンチを救い、空に昇るのを助けようとしますが……。

『タイムストーリー 1時間の物語』

編:日本児童文学者協会     絵:黒須高嶺
出版:偕成社            発行:2015年3月
定価:1,296円           ISBN:978-4-03-539520-1
118p 20cmx18cm

まはら三桃、廣嶋玲子、宮下恵茉、佐藤まどか、山本 弘、五人の作家による「一時間」にまつわる物語集。日本児童文学者協会との共同企画。
宮下恵茉「魔の水曜日」収録。

『それいけ!ぼっこくん』

作:富安陽子            絵:小松良佳
出版:偕成社            発行:2015年1月
定価:1000円 (税別)       ISBN:978-4-03-345390-3
94p 新書判

ぼっこくんは家の守り神です。ぼっこくんのベッドは、仏壇のかねです。 まえはおじいさんと大きな家に住んでいましたが、いまは、マンションに引っ越して、ケイタたち家族と住んでいます。ぼっこくんの姿はケイタの妹のユミちゃんにしかみえません。 ぼっこくんは、まほうのたけぼうきをもっています。 ぼっこくんのしごとは、そのたけぼうきで、 ちいさな妖怪チミモーたちをおいはらうことです。大きな妖怪には必殺後光ビームを使います。 都会のマンションは明るいので、チミモーが少ないと油断していたら、いつのまにかケイタのうちはチミモーだらけ。チミモーとチミモーたちの親分を退治するためにぼっこくんは、パワーを全開します!

『妖怪きょうだい学校へ行く』

作:富安陽子            絵:山村浩二
出版:理論社            発行:2015年1月
定価:1300円 (税別)       ISBN:978-4-652-20087-2
152p A5変型判

巨大団地に、人間たちに混じって、こっそり団地生活を始めた妖怪一家の物語。アマノジャクのマアくんが見つけた隣町の廃校に妖怪三きょうだいは遊びに行きました。ところがそこで次々不思議な出来事が。妖怪も驚く学校の七不思議とは?

『龍神王子! ドラゴン・プリンス(3)』

作:宮下恵茉            絵:kaya8
出版:講談社青い鳥文庫     発行:2014年12月
定価:620円 (税別)       ISBN:978-4-06-285463-4
224p 新書判

フツーがいちばんと思っている宝田珠梨(たからだ・じゅり)は、私立・九頭竜学院に通う中学一年生。ある日、珠梨の前につぎの龍王をめざす4人の王子がやってきた。龍王になるには、珠梨が出す「玉」が必要なのだ。王子たちは人間界にとどまり、珠梨と同じ学校に通いはじめた。
 九頭竜学院の恒例行事、球技大会が近づいてきた。中高合同で、チームごとにマスコットを作り、チアで応援もする気合の入った行事だ。その準備を進めるなかで、珠梨に対するクラスメイトのいやがらせがエスカレートしていく。そして、球技大会の前日、珠梨がアクシデントに見舞われて……! ふたつめの玉を手に入れるのは、リュウ? それともほかの王子?

『つかさの中学生日記(4) 嵐をよぶ合唱コンクール!?』

作:宮下恵茉              絵:カタノトモコ
出版:ポプラポケット文庫ガールズ 発行:2014年11月
定価:650円 (税別)         ISBN:978-4-591-14205-9
199p 17.5cm x 11.5cm

あたし、松尾つかさ、中学1年生!
もうすぐ合唱コンクールがあるんだ。
あたしは学級委員だから、クラスのみんなをまとめなきゃいけないんだけど…
みんな、ぜんぜん協力してくれないの!!
いったいどうしたらいいの!?
友だちのコト、恋のコト、部活のコト、クラスのこと…
ドキドキがいっぱいの中学生活を描くシリーズ第4弾!

『月と夜の物語 流浪の双児と炎の魔術師』

作:小椋春歌            絵:まち
出版:ビーズログ文庫       発行:2014年11月
定価:620円 (税別)       ISBN:978-4-04-730028-6
288p A6判

「ここまで煽っといて違う!? どういうことだ!?」
――まさかの寸止め120%!! 恋と冒険のアラビアン!
教主の娘を救い出し、仲間と魔神の城に住むことになった魔術師のライラ。一方で、紳士的だけどちょっぴり強引な剣士ザインの求婚には答えが出せずにいた。そんなライラの元に、姉の行方を捜してほしいと少年が城にやってくる。ザインには城から出ないよう言わていたけれど、少年の必死な様子に魔術で外に出た……ところ、奴隷商人に捕まって競売にかけられ――!? アラビアンラブ第二章!

『シノダ! 都ギツネの宝』

作:富安陽子            絵:大庭賢哉
出版:偕成社            発行:2014年10月
定価:1,300円 (税別)      ISBN:978-4-03-644080-1
326p 20×14cm

人間のパパとキツネのママの子ども、ユイ、タクミ、モエには、キツネ一族からうけついだ特別な力がある。ときどきやってきて、めんどうをもちこむキツネの親戚たちには、いつもこまらせられているのだが、今回は、いちばんのトラブルメーカー、夜叉丸おじさんといっしょに、京都で宝さがしをすることに。 都ギツネから、三百年前にうしなわれた宝をみつけてほしいと依頼された夜叉丸おじさんが、モエの力を利用しようとしたために、ユイたちもおじさんの宝さがしにまきこまれてしまう。なぞがなぞをよぶ展開に、京都の町をかけまわるユイたち。夜叉丸おじさんは、三百年前の真実にたどりつけるのか。

『アヤカシさん』

作:富安陽子            絵:野見山響子
出版:福音館書店         発行:2014年10月
定価:1,400円 (税別)      ISBN:978-4-8340-8127-5
240p 21×16cm

不思議な存在が「見えてしまう」能力を持つ、小四のケイと大学生のメイおばさん。器物のアヤカシを名乗る正体不明のおじいさんに導かれて、世にも奇妙な体験を重ねていく。

『ムジナ探偵局9 火の玉合戦』

作:富安陽子            絵:おかべりか
出版:童心社            発行:2014年9月
定価:1,100円 (税別)       ISBN:978-4-494-01453-8
208p 四六判

第1話「木の下の妖怪」源太が学校から帰る途中、一人の老人がじっとこちらを見つめている。この人が今回の依頼人、大黒さんだ。実は最近、庭の年老いた桜の大木を切ろうと決めて以来、その木の下に正体不明の者がが現れるという。その者の招待とは!? 第2話「火の玉合戦」日曜日の朝、源太が連れてきたのは、会社に人魂やら火の玉やらが出るので会社を辞めたい、という宮地青年。会社の中で赤い火の玉と青い火の玉がケンカする理由とは? 第3話「夏の夜の夢」タバコ屋の房江ばあさんのお店でアイスキャンデーのアタリ某をくれたおばあさんが出会った、虫の大群に埋もれた男の正体とは!? 三話収録。

『きせきの海をうめたてないで!』

作:キムファン           絵:大田黒摩利 たかおかゆみこ
出版:童心社            発行:2014年8月
定価: 1,450円(税別)      ISBN:978-4-494-02039-3
136p A5判

生き物たちが裁判をおこしました。スナメリ、カンムリウミスズメ、ヤシマイシン近似種、ナガシマツボ、ナメクジウオ、スギモク。これらの6つの生き物たちが、本当に、2008年に山口県で裁判をおこしたのです。裁判をおこした生き物たちは、ほかの海ではもういなくなってしまったり、とても数が少なくなったりしてしまった生き物たちです。けれども上関の海では、今もふつうに生きています。ですから人びとは上関の海を「きせきの海」と呼ぶのです。でも、悲しいことに、かれらがすむ「きせきの海」が、うめたてられるかもしれないのです。原子力発電所をつくるために、です。生きものたちは必死にうったえています。「わたしたちがすむ海を人間がうめたててしまったら、もう生きてはいけません。わたしたちはほかの海では生きられないのです。どうか、うめたてないでください!」と――。

『孫の心をわしづかみにするお話 何度でも夢中になれる読み語り名作選』

監修: 増田喜昭
出版:PHP研究所         発行:2014年8月
定価:1,300円 (税別)      ISBN:978-4-569-81995-2
192p 21×14.9cm

富安陽子先生の再話「オオカミと七ひきの子ヤギ」を収録。

『龍神王子! ドラゴン・プリンス(2)』

作:宮下恵茉            絵:kaya8
出版:講談社青い鳥文庫    発行:2014年4月
定価:620円 (税別)       ISBN:978-4-06-285432-0
216p 新書判

わたしの名前は宝田珠梨(たからだじゅり)。私立・九頭竜学院に通う中学一年生。みんなと同じであることを大事にするフツーの女の子なの。ところが、ある日、イケメンの龍神王子がわたしの前に4人も現れた。龍王の代替わりのために必要な「玉」を出すのが、わたしの使命だと言うんだけど!
4人のうち、南方紅龍族の王子・リュウと、東方青龍族の王子・コウさんは、なんとわたしの家にホームステイすることに。超美形のふたりと一緒に学校に通うことになり、世の中のすべての女子の注目の的。こんなはずじゃなかったのに……。
しかも、王子たちがやってきてから、不気味な気配を感じるようになった。だれかに見張られているような……? そんなとき、ついに、初めて「玉」を出すことができた! わたしをねらうのは、だれ? そして、最初の玉を手に入れるのは、どの王子なの?

『月と夜の物語 魔神の王と祝福の乙女』

作:小椋春歌            絵:まち
出版:ビーズログ文庫       発行:2014年7月
定価: 605円(本体560+税)   ISBN:978-4-04-729788-3
256p A6判

「あなた、私のこと好きでしょう?」――この優男(ひと)、危険度120%!
魔術師の少女ライラは、魔神の入ったランプを手にした瞬間から運命が激変!
ランプを探しに来た砂漠の国の王子とその従者ザインから、鬼神に攫われた姫を救う旅に一緒に来てほしいと頼まれる。未熟な術しか使えないライラは当然断るも、「あなたの代わりが見つかればすぐ交代しますから」と丁寧にお願いされ、旅に出るが……。
優しげな従者と道中やたら密着度高し(!?)恋と冒険のアラビアン!

『学校の鏡は秘密のとびら?』

作:三野誠子            絵:たかおかゆみこ
出版:岩崎書店          発行:2014年6月
定価: 1,200円(税別)      ISBN:978-4-265-05493-0
104p A5判

リセは転校して、古墳のある学校へ。すぐにふたりの女の子と仲良くなります。三人で学校の不思議話を調べているうちに、びっくりするようなモノを見つけてしまい―。
思わず胸キュンのハートフル・ファンタジー!

『トゥース・フェアリーは、ごきげんななめ』

作:楠章子              絵:オカダケイコ
発行:2014年6月

歯の妖精、トゥース・フェアリーが登場。
でもどうしてご機嫌ななめなのでしょうか?
http://8iku.com/

『ケンカオニ』

作:富安陽子            絵:西巻茅子
出版:福音館書店         発行:2014年4月
定価:864円 (税込)       ISBN:978-4-8340-8068-1
32p 20X27cm

とっちんの頭に赤いケンカオニが、のぶちゃんの頭に青いケンカオニが、とびのりました。赤ケンカオニに頭をけとばされたとっちんが、のぶちゃんなんかカエルに食べられちゃえというと、庭から大きなガマがやってきます。
青ケンカオニに耳を引っ張られたのぶちゃんが、カエルなんかヘビにのまれちゃえというと大蛇が現れて……。
こうしてクジラや恐竜までとびだす大変なけんかに発展しますが……。

『なないろレインボウ』

作:宮下恵茉            絵:カタノトモコ
出版:ポプラ社           発行:2014年4月
定価:1,404円 (税込)      ISBN:978-4-591-13955-4
207p 19.5cm x 13cm

虹を見るのがスキ。そんな共通点から、おずおずと仲よくなった七海といろは。
お互い大スキだからこそ嫉妬したり、誤解したり、でも、仲直りしたり……。
女の子の繊細な感情がたっぷりつまったステキな物語。

『だれがアケル!? 悪夢のトビラ』

編:日本児童文芸家協会    
出版:PHP研究所        発行:2014年4月
定価:1,080 円(税込)     ISBN:978-4-569-78392-5
138p B6判変型並製

一度読んだらねむれなくなる、9つのこわい話。
「ヨキコトさま」 よい行いをしているか見張っている「ヨキコトさま」が、私を見ている……。
「しだれ桜には死体が」 死体が埋まっているというしだれ桜で出会った、女の人の悲しい過去……。
「音」工場の跡地で一瞬音が消えたとき、子ども時代のおじいちゃんに会った……。
「幽霊にぬすまれた顔」 かわいい顔になりたいと願った少女に起きた悲劇……。
「おまえの口はもらった」 古本屋で買った真っ赤な本にでてくる妖怪たちが、現実の世界でぼくを襲ってきた……。
「イキウツシ」 私を恐怖に追いこむ、小さいころに遊んでいた女の子の奇妙な行動……。
「おねず様」 悪いことばかり起こる原因は、家を守ってくれていたねずみの怒りなのか……。
「呪いのリクエスト」 私の憎しみが、ラジオ番組にリクエストされている……。
「正夢」 夢でみたことが必ず起こるとわかっていても……。

こども学科非常勤講師の宮下恵茉先生が「ヨキコトさま」を、児童文学科卒業生の楠章子さんが「おねず様」を書いています。

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