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加藤康子さんのブログ

祝『フランスの子ども絵本史』 2009年03月31日(火)

『フランスの子ども絵本史』が刊行されました!!

児童文学科でフランス語圏の外国児童文学をはじめ、いろいろな授業でお教えいただいてきた石澤小枝子先生、現在もご指導いただいている高岡厚子先生、研究のお仲間で大阪大学で教えておられる竹田順子先生、梅花女子大学大学院でカストールの絵本について修士論文を書かれた中川亜沙美氏の4名の共著です。

この2月に大阪大学出版会から刊行された、美しい本です。

絵本学会初代会長で立教大学名誉教授の吉田新一先生の推薦の言葉に、「本書は日本で最初の、フランスにもない画期的なフランス絵本史です。」とあります。

全ページカラーで、視覚的なすばらしさと共に、構成も、解説の内容も実に興味深い、新鮮な驚きに満ちた研究書です。

第1章 絵本のあけぼの

第2章 宮廷・貴族の子どもたちの文学と挿絵

第3章 子どものための初期の雑誌 

第4章 子どもの本の開花期 -大出版社の登場-

第5章 子どものための作家・挿絵画家の登場

第6章 絵本の黄金時代

第7章 子どもの絵本に見る日本

この目次を見ただけでもわくわくしてきます。

個人的には、第7章が興味津々です。幕末・明治の日本の出版文化、浮世絵技術がフランスを刺激し、そこに新たな出版物が生まれていることが、具体的に示されていて、とてもおもしろいのです。

これまでに梅花女子大学の生涯学習の公開講座や図書館の展示やその講演会で、これらのご研究の一端が紹介されてきました。また、その研究の中から選ばれた貴重な書籍などの資料が梅花の図書館に収められていると聞いています。

4人の研究者の長い年月をかけたお仕事の成果であると共に、梅花の持つ有形無形の貴重な財産をご紹介くださっている意味も込められているこの著書の刊行を、心よりお祝いしたいと思います。

表紙や扉などにはフランスの挿絵画家ジャクリーヌ・デュエーム氏の作品が配されています。この本のために描いてくださったものもあるそうです。この本の出版を喜んでいるかのような、明るく軽やかな絵が、この本の世界のすばらしさを伝えてくれます。

一人でも多くの方々がこの本をご覧になるように願っています。

また、全国の図書館がこの本を備えてくださり、この本を通してフランスの絵本を知り、フランスと日本のつながりに関心を持たれるようにと、お薦めいたします。

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