加藤康子さんのブログ
卒業生の出版 2007年05月24日(木)
卒業生の川田玲子さん(ペンネームLingziさん)が、『STRANGER』という本を出版されました。英単語を掲げ、そこからイメージすることを文と絵で表現する作品です。帯には、下記のようにあります。
自由な空気感と、どこか奇妙な雰囲気が、一瞬で脳裏に焼きつく-。
言葉がもつイメージから連想される世界観を、著者独自の感性で描いた詩画集。
『STRANGER』 著者:Lingzi
出版社:新風舎
刊年:2007年4月
表紙と一つのページ「FEELING」を上記にご紹介しました。ご自分の世界を表現することにこだわって、追求されたものが、このような形に実ったことを嬉しく思いました。今後ますます創作を続けられるようにと願っています。 ご出版、おめでとうございます。
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今日の岩崎京子さんの講演会はいろいろな意味で刺激がありました。
まずは、さまざまな意味でお若いことでした。おしゃれで、フットワーク軽く、90分の講演を立たれたままで実に楽しげに語られました。新しい情報とユーモアが随所に溢れていて、児童文学の楽しさを身を以て示されていました。直接、ご挨拶したときも、すっと心の中に入ってこられるお人柄に、思わず嬉しくなってしまいます。児童文学作家の中でも、また春季児童文学講演会に来ていただいた講師の方々の中でも、大ベテランでいらっしゃるのに、隔てるものを感じさせないのです。
そして、「つかまっている」と語られる言葉の裏に真摯な取材と研究の姿勢があることに心打たれました。「貧乏神につかまっている」というのは「貧乏神に興味を持って、追いかけ続けている、調べ続けている」ということなのでした。そして、本で調べるだけでなく、実地の見聞、経験も積み重ね、自分の中で親しくなるまでつきあってみるということなのだと思います。つまり実感を持って語れるまで、リアルなとらえ方を重ねていくということのようでした。ファンタジーを自然に見るタイプではない、見えないものが見えるわけではない、でもリアルな体験を重ね、親しくなれば、想像力が羽ばたいて、自由に思いを広げることができると言っておられるように思いました。
個人的に驚いたのは、貧乏神の取材の話の中で、東京の文京区の後楽園から春日へ向い、中央大学の裏手へ回り、駐車場から入る神社に貧乏神がいるのを調べに行かれたことが出てきたところでした。えっーと、一言一言にどんどん引き込まれてしまいました。なぜなら私の家があるところだからです。その神社が牛天神だとわかったとき、思わず声を出してしまいました。よく散歩に行くところだからです。私は知りませんでした。是非確かめに行ってみます。
私が関心を持っている分野についても話が及びました。江戸時代の赤本や黄表紙のことが出てきたのです。作家の立場から柔軟に受け止めて考えておられるところが素晴らしいと思いました。昔話の研究の場合、こうした江戸時代の絵本、特に黄表紙はパロディー性が強いので、対象にはしない傾向がありました。ところが、岩崎さんは、「桃太郎などの民話にもすでに江戸時代から批判があった」と説明され、黄表紙を取り上げられるのです。そして、黄表紙のパロディーをおもしろいと受け止められます。素晴らしいと思いました。黄表紙を作り、読んだ人々をきちんと認めて関心を寄せておられるのです。
民話を再話し、児童文学作品として作られるとき、言葉遣いにも細部の設定にも、いろいろな意見があります。「浦島太郎」を書かれたときの龍宮城のご馳走や「かさこじぞう」の言葉遣いに対して寄せられた意見について、話して下さいました。確かに、教育の現場や研究の立場からはいろいろなことを言います。でも、大切なことは、子どもたちが先祖が伝えてきた話を楽しく、親しく味わい、受け止めることでしょう。そこにはいろいろな智恵も生きる力も込められているからです。本当は、直接語りかけることが、世代を超えて伝えるときに一番迫力がある方法だと考えられているのでしょう。でも、今の時代ではその環境はなかなか整いません。本の形で、絵本の形で伝えることができたら、それらを媒介として、家族や文庫活動の中などで伝えることができたら、と思っておられるのだと思います。
民話の持つ力、楽しさ、大切さをしっかり捉えられ、ではどのように伝えるのか、児童文学作家として力を尽くされていることが、笑いに溢れた語り口の中にぐんぐん伝わってきます。伝えたいことをどうやって子どもにしっかり伝えるのか、それには今の子どもを知らなければならないでしょう。今の感覚にもアンテナをはって受け止め、伝えたいことに盛り込んだ作品作りをしておられ、『びんぼう神とばけもの芝居』などの新しい作品が人気を得ていることに、児童文学作家としてのすごさを感じさせられました。
最後に茨木駅まで鵜野先生とお見送りしたとき、学生が作った絵本をもとに制作した絵はがきをお渡しすると、とても喜んで下さり、その場ですぐに見て歓声を上げて下さいました。そして、何度も手を振って下さるお人柄にどんどん惹きつけられました。それと同時に、作家としての揺るぎない力に圧倒される思いも感じました。
岩崎京子先生、「子どもにつたえたくて」のご講演を、そしてたくさんのお教えを有り難うございました。
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岩崎京子さん 2007年05月22日(火)
明日は、いよいよ岩崎京子さんの講演です。楽しみです。今日は、児童文学会の委員が、明日の資料を作り、接待用の食器などの準備をしていました。
私は、1年生の授業「児童文学演習Ⅰ」と3年生の「近代以前日本児童文学演習Ⅲ」で岩崎さんの本を紹介しました。
今回の本販売で購入した10冊です。『かさこじぞう』は持っていけなかったのですが、他の9冊を皆さんにお見せしました。 『かさこじぞう』、『ききみみずきん』、『十二支のはじまり』、『ねずみのよめいり』、『ばけものでら』、『かぐやひめ』は、昔話を再話した絵本です。岩崎さんの長年の仕事の一つ。自然でわかりやすく、リズムある文体がが光ります。それぞれの作品は画家の絵も加わって、楽しい世界を広げています。『原爆の火』はちょっとシリアス。原爆の中のドラマを絵本にしています。『びんぼう神とばけもの芝居』は江戸時代を舞台としたばけものたちと娘の楽しいお話。『鯉のいる村』には子どもの世界を描いた名作5編が、『花に暮れて』には花に寄せたたくさんのエッセイが収められています。
安心して読める児童文学と絵本が、岩崎さんのキャリアを感じさせます。恐らく、岩崎さんとは知らずにその文章に触れている方々が多いことと思います。
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水曜日の23日に、童話作家、岩崎京子さんが来校されます。児童文学会の恒例行事、春季児童文学講演会が行われるのです。本販売も行われていますので、お知らせいたします。
春季児童文学講演会
5月23日(水)13:00~14:30
澤山記念館講堂
岩崎京子氏
「子どもにつたえたくて」
本販売
5月10日~22日 昼休み
D棟4階コミュニティルーム前
販売本
『かさこじぞう』・ポプラ社・1000円
『ききみみずきん』・ポプラ社・1000円
『十二支のはじまり』・教育画劇・1200円
『ねずみのよめいり』教育画劇1200円
『かぐやひめ』・教育画劇・1200円
『ばけものでら』・教育画劇・1200円
『びんぼう神とばけもの芝居』・文溪堂・1300円
『花に暮れて』・文溪堂・1400円
『鯉のいる村』・新日本教育出版・1500円
『原爆の火』・新日本教育出版・1500円
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息子が大学に入学するとき、入学式に行って、副学長の先生の言葉を聞きました。その中に、家を離れて暮らす人は家族に月に一回は連絡をしなさいよ、ということばがありました。家族も安心せずに連絡を取って下さいと言われました。
何とか一人暮らしができそうだと思われるようになると、お互いに連絡の頻度は減っていきましたが、週に一度はメールをしていました。でも非常に簡単なメールだけで、無事を確認するくらい。
何か事件のニュースが流れると、うちの子はどうかなと思い、メールをしてみました。返事がすぐ返ってくればいいのですが、なかなか返ってこないと急に心配になります。ともかく返信だけはせよと何度も言って、今はほぼすぐに返ってくるようになりましたが、内容はあいかわらず、素っ気ありません。
今日も「はしか大丈夫?」と聞いてみました。「はしか?かかってないよ」「やったよね」「知らん」。そりゃそうかも。小さいときのことなんだから、私が「やったよ」と言ってやるべきでした。でも、返事が欲しい方が先でした。
一人暮らしの皆さん、お家に連絡をして下さいね。簡単でもいいから、返事してあげて下さい。
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桃太郎 2007年05月19日(土)
先日、「描かれた「桃太郎」」という資料をいただきました。岡山県立美術館で開催された展覧会の図録です。小さい図録ながら、いろいろな桃太郎が視覚的に豊かに収められています。桃太郎に関する資料は多く、桃太郎の資料をたくさん集めて資料館を開いている方もおられます。そうした中で、この資料はなかなか楽しいものでした。
そこで、「近代以前日本児童文学講義」で紹介しました。『寺子短歌』が終わり、来週から『桃太郎昔語』に移ろうとしていたので、ちょうど良いタイミングでした。スクリーンに映していくと、笑い声も起こって、結構楽しんでくれました。
桃太郎といっても、幼児、少年、青年などいろいろな年齢の絵があるのです。かわいらしいのもあれば、りりしいのもあり、やさしげなのもあれば、ほっそりした顔、しまった顔、ふっくらとした顔、なぜかと思うほどいろいろなイメージが描かれています。そのつどわーっと笑うので、桃太郎って人気があるのだなあと思います。犬、猿、雉の様子もさまざま。その一つ一つに反応があり、桃太郎はずいぶん受けていました。良い図録だったのだと思います。
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児童文学科でも教えて下さっているもり・けん先生のハーモニカと歌のコンサートがあります。前にお知らせしたのですが、明日の開催ですので、再度お知らせいたします。 もり・けん先生からも下記のメールが届きました。とても楽しそうなコンサートです。一緒に歌う楽しさがあるようです。昨年学園祭の時にもり・けん先生と鵜野先生がハーモニカと歌のコンサートを開催され、とても楽しかったことを思い出します。歌が好きな方、参加してみませんか。
日曜日、5/20(日)14時から、大阪市 中央会館(島之内、長堀橋駅6番出口より6分)でコンサートします。アルパの内海淳子さんと一緒です。日本の歌や、南米の歌、沖縄の歌など演奏します。前売り1500円(当日2000円)です。当日、受付で梅花の関係者だといっていただければ前売り扱いで入っていただけるようにしておきます。
問い合わせ先 心studio 赤池 tel&fax06-6863-1333、handy080-3793-7353
案内ちらしからもご案内します。
★心studioオープニング企画コンサート
★5月20日(日) 開場14:00 14:30~16:00
赤とんぼ」「しゃぼん玉」などの童謡から、山口百恵の「いい日旅立ち」といった歌謡曲までなじみの歌のかずかず。文化庁などが呼びかけ、今年1月に初めて公募で選ばれた「親子で歌いつごう 日本の歌百選」から選曲し、ハーモニカ奏者もり・けんさんと、アルパ奏者内海淳子さんが演奏します。思い切り声をだして歌ってみませんか。
前売1,500円 当日2,000円
★演奏予定曲目 いい日旅立ち、大きな古時計、浜辺の歌、七つの子、夕焼け小焼け、ゆりかごの歌、こいのぼり、背比べ、コンドルは飛んでゆく、コーヒールンバ、千の風になって、ともだちの歌ほか
★大阪市 中央会館
〒542-0082 大阪市中央区島之内2-12-31
TEL 06-6211-0630 FAX 06-6211-0620
地下鉄堺筋線・長堀鶴見緑地線「長堀橋」下車徒歩6分
★出演者プロフィール
☆もり・けん
長年勤めた幼児教育を退社後モンゴルに渡る。自然に沿って生きる遊牧民の暮らしに学び帰国。ハーモニカ演奏と講演にて、日本の童謡の普及に努めている。日本音楽著作権協会会員、日本童謡協会会員、梅花女子大学、朝日カルチャー、読売文化センター、ヤマハ音楽教室の各講師
☆内海淳子 南米パラグアイに在住中(1987~1990年)に民族楽器であるアルパに出会い、その音色に心引かれ現地で学ぶ。帰国後、専業主婦がアルパ弾きとなり関西を中心に演奏活動を続ける。コンサートを通じて夢を語り合い、くつろぎの空間を共有したいと願っている。
★お申し込みは、心studio 赤池まで、郵送または、FAXかメールにてお願いします。入場に際しましては、振り込み確認書を当日お持ちいただき提示してください。
問い合わせ先 心studio 赤池 tel&fax06-6863-1333、handy080-3793-7353
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大子連 2007年05月17日(木)
大阪は文庫活動が熱心に続けられてきた地域です。今日、「大子連 児童文化講座へのおさそい」というチラシをいただきました。「2007年度 児童文化講座 本・こども・・おとな」と題する魅力的なプログラムです。ご紹介しましょう。
1. 6/12 対談 出会ったこどもたちからもらったもの あまんきみこ氏・今関信子氏 大阪府立中央図書館
2. 7/ 6 公開講座 やっぱり図書館が大事 Part15 塩見昇氏 大阪府立文化情報センター
3. 9/11 言葉のたのしみ 絵本のたのしみ 石津ちひろ氏 大阪府立中央図書館
4.10/ 9 公開講座 学校図書館はなぜ大事なのでしょう 講師交渉中 大阪市立中央図書館
5.11/13 えほんの旅 沢田としき氏 大阪市立中央図書館
6.12/11 読みあいが、ゆっくり育ててくれたもの 村中李衣氏 大阪府立中央図書館
7. 1/29 図書館への道ービルマ難民キャンプでの1095日ー 渡辺有理子氏 大阪市立中央図書館
8. 2/12 公開講座 あかちゃんと絵本ーブックスタートを考えつづけるー 中村柾子氏 大阪市立中央図書館
9. 3/11 モクレンおじさん語るー新しきアートへの挑戦(仮)ー 田島征三氏 大阪市立中央図書館
上記の講座の申し込みは、既に5月11日に終了しているのですが、下記のお問い合わせ先にご確認いただければ参加が可能の場合もあるとのことです。受講料、手続きなどについても、また大子連への入会についても、下記のお問い合わせ先にお尋ねすることができるとのことです。
お問い合わせ先 野々上様 電話・ファックス 06-6387-2683
村上様 電話・ファックス 0721-29-3451
私は、大阪の地に根付いている大子連の蓄積に、子どもの本に関心を持っている若い世代の方々が関心を持って欲しいと思っています。また、ベテランから若い世代への伝承があったら素敵だなあと思っています。
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来週の水曜日は、児童文学会の春季児童文学講演会です。岩崎京子さんが来て下さいます。その講演会の準備が進んでいます。児童文学会を運営している学生の委員の皆さんが、連日作業を進めていてくれています。
いろいろな仕事があります。チラシやポスターを作ったり、それを配ったり貼ったり。本販売をしたり、勉強会を準備したり、当日の資料を作ったり、……。授業の合間を縫ってコミュニティルームでいろいろな活動が行われています。作業の途中では、楽しげなおしゃべりもあるようです。学年の違う人と話をする楽しみも、今までしゃべったことのない人とお弁当を食べたり、お茶を飲んだり。先生方と話をしているときもあります。
学会の委員はいつでも募集中です。関心を持ったら、木曜日の昼休みにD棟402教室で行われているミーティングに行ってみましょう。新しいつながりが広がるでしょう。
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卒業生の活躍 2007年05月15日(火)
学内で勤務されている方の中には、児童文学科の卒業生の方々がいらっしゃいます。身近に卒業生がいらっしゃることは、嬉しいことだと思います。その上に、嬉しく、誇らしいニュースを教えていただきました。5月14日付けの産経新聞夕刊に、児童文学科の卒業生が活躍している記事が載ったというのです。その記事のコピーをいただきました。
見出しは、「品格あるカリスマへ一歩」。「アイ・ディ・アクセス」派遣販売員のFさんが紹介されています。アパレル店では接客が命。いかに優れた販売員を確保するかが大切なのだそうです。そこで、人材派遣会社アイ・ディ・アクセスが販売員のライセンス制度を創設しました。その初の合格者の一人がFさんだというのです。
記事では、この制度のことや、Fさんの経過や現在の仕事のことなどが書かれていますが、接客して販売していく仕事では何が大切なのか、この記事は教えてくれます。こうした仕事に関心のある方は是非読んでみて下さい。
私は、この記事の中で、Fさんの言葉を伝えているくだりが印象に残りました。このライセンス制度ができたとき、Fさんは「販売員としてのスキルアップのまたとない機会」と考えたそうです。前向きで、着実な姿勢が良いなあと思いました。こういう気持ちになるのは、いつも熱心に興味を持って仕事をしておられたからでしょう。そして、謙虚に自分を成長させようと考えておられるのだと思います。
「~ねばならない」「私は駄目」などと考え、暗くならず、「~してみよう」「~してみたい」と考え、「私もやってみよう」「私もできるかも」と思ってみるところから始まるのだなあ、と思いました。。
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